Calibreによる電子書籍管理

電子書籍を買うこと数年。

衝動買いを繰り返した結果、一部データを紛失してしまい、管理が行き届いていないことを自覚。一つのフォルダーにすべてぶっこむという単純な整理方法を変えなければと、良さそうなアプリケーションを探すことにした。そして見つけたのが表題のcalibreである。

calibre導入

海外の開発者によるものだが、日本語のインターフェイスも備わっているため導入しやすい。

電子書籍データをインポートすると、calibre専用フォルダーにコピーが生成される。デフォルトでは(calibre)-(著者名)-(作品名)という階層で管理されるが、変更も可能。

設定画面を開くと、細かい部分をいじることができるが、それらは追々やろうと思う。個人的に変更した箇所は言語設定と、azw3を他の形式に変換するためのプラグインぐらいである。

あとは随時データをぶっこむのだが、生成されたcalibreフォルダーをPCローカルに保存したままでは少々不便だ。と言うのも、電子書籍を購入したのはスキマ時間を埋めることを考えたからであって、いつでも何処でも手元のスマホで閲覧したいのが本音である。

そこでオンラインストレージを連携させると良いのでは考えた。幸いにも、登録したあと洋楽アルバム保存にしか使用していなかった50Gのonedriveがあったので、ここに保存することにした。50Gもあればcalibreフォルダーを十分カバーできる。

onedriveに置いたあと

androidにmicrosoft謹製アプリを入れてしばらく運用してみたが、calibre特有の階層構造が、目的ファイルのアクセスを困難にしていることに気づく。パソコンでは表紙をずらりと一覧させることができるのに、このアプリではエクスプローラとして必要最低限のインターフェイスしか備わっておらず、不便だし、何より本棚を眺めるようなワクワク感がない。

ではcalibreのandroid版なるものはないかと探すと、いくつか見つかったので、試用した結果、calibre companionを使うことにした。

companionは同じwifi上の母艦PCにFTPでアクセスできる他に、クラウドに保存したフォルダーにも対応してくれている。companionでonedriveにログインすることで、表紙を眺めながら、読みたい本を選べるようになった。companionにはファイル編集機能はなく、あくまで読み取り専用アプリであるので、書籍の追加はPCでする必要がある。

リンク

https://calibre-ebook.com/

http://www.multipie.co.uk/calibre-companion/

https://github.com/apprenticeharper/DeDRM_tools

onedriveアプリでフォルダーを表示。アクセス性はない。

companionでonedriveにアクセス。チェックすることでスマホローカルに保存してくれる。

ダウンロードした書籍は棚に並べられる。木目デザインの変更可。

拡張子の関連付けをもとにリーダーを選択できる

翻訳:Vox.com False Positive Part1|犯人が残した噛み跡が、なぜ冤罪を引き起こしたのか

Voxにしては珍しい長編ドキュメンタリーが出ていたので、前半部分をまずは翻訳してみた。やる気がでたら後半もやってみたい。

“How bite marks made one man a murder suspect | Part 1”

(以下翻訳)

1984年11月3日のAM6:45。ミルウォーキーMilwaukee(アメリカ合衆国ウィスコンシン州の都市。同州最大の都市であり、ミシガン湖に臨む港湾都市で石炭・穀物などの積出しが多く、工業も盛ん。)の北部の警察署に、ある男が立ち寄り、人体らしきものが、持ち家そばに横たわっていると言った。

キャプチャ

警察官が発見したのは当時63歳のアイオン・サイチョーズの遺体で、両足の白ソックスと左足のシューズしか身につけていない状態であった。彼女の顔面を覆っている青いシャツとブラジャーは、血がにじみ、膨らんでいるように見えた。撲殺されて、おそらくレイプ被害にもあっただろう。

近隣の住民は彼女を「気の優しい女性」だと言った。アルミ缶を集めて、ウクライナ系の教会でビンゴゲームをしている人、という認識だったらしい。殺害された夜も、彼女はそうしていた。生前、最後に目撃されたのは彼女の家の前で歩いているところだったらしい。

この事件の難点は、殺害現場の目撃者がいないことだ。自白や殺人の動機らしいものもない。殺人に使用されたナイフに指紋は見当たらなかった。当時、DNAプロファイリングや監視カメラもまだ一般的ではなかった。

3

しかし犯人は一つの手がかりを残していた。噛み跡だ。

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読書:慎改 康之『フーコーの言説――<自分自身>であり続けないために』抜粋ノート

 

2018年に『性の歴史』の続巻が刊行されたことと、その反響を冒頭で紹介している。フーコーのもつ訴求力(著者の言葉では、アクチュアリティ)を再検証する試み。『狂気の歴史』部分だけメモ書き。

フランスの学術界において見られる、人間(主体)を中心とした学問のあり方に疑問を投げかける

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